花嫁に立候補【橋本多佳子】ハーレクインピュアロマンス感想ネタバレ
さらさ
「花嫁に立候補」のポイント
- 初恋の男性と偶然 再会して、もう一度 恋に落ちるというストーリーです。
- ヒーローは前妻と死別していて養女にする予定だったアマンダと暮らしているが、母親なしで生活は荒れ気味で養女にする手続きが進まないため偽装結婚しようとします。
- アマンダとテディベアがきっかけで、二人が愛し合うようになります。
編集部レポート
あらすじと概要・評価
原作者:ディアナ・タルコット
ジャンル:ピュアロマンス
原題:Marrying For A Mom
タグ:ドラマティックストーリー
テディベア専門店を経営するホイットニーのお店に、ある日高校時代の憧れの人ローガンが尋ねてきます。
あるテディベアを探すためです。
それがきっかけでホイットニーはローガンと彼の養女になる予定の女の子のアマンダと会うようになり、ローガンにひそかに淡い想いを募らせていきます。
しかし、ローガンが妻亡きあと男手ひとつでアマンダを育てているために、福祉事務所によって彼らが引き離されそうになっていることを知り、何とかしようとしてホイットニーは、、ソーシャルワーカーに「私たち、もうすぐ結婚するんです!」と口走ってしまい、偽装結婚することになります。
やがて二人は本気で愛し合うようになり・・・。
【主な登場人物・キャラクターについて】
ヴェリテイ(ブランチ・ヘイワード)
牧師の娘。
父親を亡くして母や妹と暮らしている。
病気の妹の治療のためロンドンに引っ越してきたが、生活に息詰まる。
生活と病気の妹の手術代のため身元を隠して劇場の踊り子になる。
敬虔なクリスシャン。
ホイットニー
テディベア専門店のオーナー。
母親は自らの恋愛に夢中ですぐにいなくなってしまい、
祖母に育てられる。
祖母に作ってもらったテディベアがきっかけでテディベアに夢中になり念願のお店を出すようになる。
バツイチで前夫は定職にも就かないろくでなしだった。
ローガン
不動産会社のオーナー。
ホイットニーの高校の同級生。
学生時代はスポーツ万能で長身・ハンサムお金持ちとすべてが揃ったプレイボーイでホイットニーの憧れだった。
妻を亡くしたため、養女にする手続き中の里子アマンダの父親として認められず困っている。
アマンダ
ローガンの養女になるため、3年間暮らしている。
利発で人懐こく、はきはき話す明るい女の子。
イボンヌ
ホイットニーのテディベアの店で働く女性。
マドライン
ソーシャルワーカー。
ローガンとアマンダの養子縁組を担当している。
養子縁組について厳しい目でローガンを見ている。
【感想】
私は、橋本多佳子(はしもと たかこ)先生のことをハーレクインコミックスで初めて知りました。
シリアスもコメディもどちらも素晴らしく情熱的なラブストーリーからコミカルなラブコメディまで幅広いジャンルの作品がたくさんあって、大好きな漫画家さんです。
絵も個性的でセクシーなヒロインから清純なヒロインやお堅いビジネスウーマン、可愛らしい乙女チックなヒロインなどたくさんのタイプのヒロインがいます。
ヒーローは大人で社会的に成功しているお金持ちが多い
(ハーレクインのヒーローはほとんどそうですね)
上に、セクシーなヒーローがたくさんいます。
新しい作品を読むたびに「今度はどんなヒロインかな」
と楽しみになる漫画家さんです。
「花嫁に立候補」は、バツイチのヒロインと妻に先立たれたヒーローのお話です。
ヒロインがハイスクール時代に憧れていた男性に再会して、彼の抱えている問題を解決するために便宜上の結婚するというストーリーです。
再会して便宜上の結婚をする ハーレクインにはよくあるパターンですが、その中でも特にお気に入りの作品です。
その理由は、ヒロインとヒーローと、ヒーローの里子である女の子のキャラクターが、とても魅力的だからです。
ヒーローは経営者として成功していてハンサムで頼りになる男性で、ヒロインは可愛らしさと優しさに溢れていて、
女の子は健気さとしっかり者の両面を持つ可愛らしさがあります。
一見完璧な彼らにも問題があって、それを解決するために結婚をします。
笑いあり感動ありで、とてもおすすめの作品です。
この作品で特に好きなのは、ヒーローであるローガンの養女になる予定の少女アマンダとのやりとりです。
アマンダは、ローガンと前妻の間に養女として迎える予定でしたが、前妻が亡くなってしまったため家庭環境の変化から養子縁組の承認が下りず、ローガンと離れ離れになりそうになっています。
ローガンは、母親なしでアマンダを育てる大変さを感じながらも、今まで親子として暮らしている愛情から、アマンダとの養子縁組を諦めることはできません。
アマンダもローガンを実の父親のように慕っており、実の親子以上の関係になっています。
アマンダは、無邪気な愛らしさ、率直な物言い、利発さを兼ね備え、大人と対等に話をしますが、生意気な感じは全くなく、可愛らしいキャラクターは愛さずにはいられません。
ヒロインのホイットニーは、両親の愛に恵まれず祖母に育てられますが、ひねくれたところや卑屈なところはなく、
可愛らしい女性です。育った家庭環境のせいか、自分に自信が持てず、一度は結婚に失敗してしまいます。
「こんな良い子が、なぜあんなダメ男と結婚しちゃったの?」という典型のような結婚でしたが、今は独りになり、大好きなテディベアのお店を経営しており、自分のタウンハウスも持って夢を叶えている前向きな女性でもあります。
2人は、アマンダと無事に養子縁組するために便宜上の結婚をします。
仕事で忙しい父親ひとりでは、子どもを育てる環境として不安があるので縁組が認められないからです。
ハーレクインには、便宜結婚や契約結婚がよくあります。
正直、そんなことのために結婚までするかな?他に解決方法があるんじゃない?と思うことが多いです。
しかし、このふたりは、アマンダのためにという気持ちも強いですが、
ホイットニーはハイスクールの時からヒーローに好意を持っていたし、ローガンもホイットニーは気になる存在だった。
しかもホイットニーはローガンに再会して会っているうちに、今でも彼が好きで、役に立ちたいという気持ちからの結婚だったので、
全く愛のない結婚というわけではなく、自然な流れかなと感じて納得の展開でした。
途中で、ホイットニーとローガンは、お互いを思い、便宜上の結婚であることを気にしてすれ違いがありますが、
歩み寄ることによりお互いの気持ちを確認します。
ラストは、アマンダとの養子縁組が認められるかどうかが裁判所での判決が下させるシーンになり、ドキドキします。
今までの夫婦喧嘩や出来事を率直に話すアマンダ。判事やソーシャルワーカーの顔つきが厳しくなっていき、ハラハラしますが、
そこで判事にしたアマンダの提案は、厳しい顔をした判事をも納得させる素晴らしいもので、子どもらしい発想と3人の固い絆を感じさせて、笑いを誘いながらも感動的で素晴らしいハッピーエンドとなっています。
【これから読む方へ】
この作品は、笑いあり、感動ありの作品です。
初恋の相手との再会、偽装結婚、子どもとの家族愛、と盛りだくさんの内容になっている贅沢な作品となっています。
セクシーなヒーローと可愛らしいヒロインの組み合わせがお好みの方や、
親子の絆や家族愛についてのストーリーがお好きな方に特におすすめの作品ですので、ハーレクインファンの方にはぜひ読んでいただきたい作品のひとつです。
たくさんある橋本多佳子先生のハーレクインコミックスの中でも特に感動的でおすすめの作品です。
子どもや家族愛が中心のストーリーがお好みではない方や、再婚同士のカップル、理想的な前妻が亡くなっているヒーローがお好みではない方には、合わないかもしれません。
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