消えた子爵夫人【英 洋子・アンアシュリー 】あらすじネタバレ感想

さらさ

まず、この【消えた子爵夫人】の特徴をかんたんにご紹介します。

消えた子爵夫人【英 洋子・アンアシュリー 】あらすじネタバレ感想

「消えた子爵夫人」のポイント

  • 死ぬ間際の父親が決めた相手と結婚をしたヒロインは、それまで家にとじ込められて世間と隔離されていました。
  • ヒーローは借金を清算してくれるというヒロインの父親の申し出受けてヒロインとの結婚をします。
  • お金目当てでの結婚だったと知ったヒロインは失踪し、その後美しく成長してヒーローの前に謎の未亡人として現れます。

あらすじと概要・評価

消えた子爵夫人の評価
著者:英洋子(はなぶさ ようこ)
原作者:アン・アシュリー
ジャンル:ヒストリカルロマンス
原題:Lady Linford’s Return
タグ:ヒストリカルヒストリカル 王族貴族 プレイボーイ
総合評価
(4.5)

消えた子爵夫人の評価

消えた子爵夫人(1) (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)

ヒロインのレイチェルは、父親に疎まれて家にとじ込められて育ちます。
父親は死ぬ間際に隣人のリンフォード子爵(ドミニク)に彼の借金を清算する代わりに娘と結婚させます。

これまで付き合いもなかった隣人の申し出を受けたリンフォード子爵ですが、まだ少女のレイチェルには興味を持たず、放ったらかしにしてロンドンで愛人と気ままに暮らしており、それを見たレイチェルは失踪します。

6年後、レイチェルは美しい謎の未亡人エミリーとして子爵の前に現れます。
一方子爵は妻殺しの疑いをもたれており、その嫌疑を晴らすため6年間妻を探し続けていました。
子爵はエミリーが自分の妻とは気づかず惹かれます。

やがて子爵はエミリーがレイチェルであることに気づき夫婦として過ごすことを提案します。

はじめは夫を憎んでいたレイチェルですが、その優しさに触れてひかれるようになり…。

【主な登場人物・キャラクターについて】

エミリー・ストーウェン

若く美しい未亡人。
彼女の過去を知っている人は誰もいないという謎の女性。

実は6年前に失踪したリンフォード子爵の妻レイチェル・ウィンストンである。

リンフォード子爵(ドミニク・カールトン)

若い頃は自堕落な生活をしていて自分勝手な性格だった。

借金を清算するため隣人の娘であるレイチェルと結婚するが、妻の失踪により、
妻殺しの嫌疑をかけられる。
今は真面目に子爵の責務を果たし改心している。 

ヘンリエッタ・バーンズデール

ドミニクの叔母。
エミリーの年の離れた友人。
はっきりと物を言う女性。
妻殺しの嫌疑をかけられ妻を探し続ける甥を心配している。

スーザン

皿洗いのメイドの少女。
孤児院から引き取られたためクリスマス休暇も帰るところがなく屋敷に残っている。

チェフィー

ヘンリエッタの友人。
気の良い男性。

スタッブズ

ロンドンの有能な警官だった。
ドミニクの依頼で消えた子爵夫人の行方を探す。

【感想】

「消えた子爵夫人」は、英洋子(はなぶさ ようこ)先生が描かれた全2巻のヒストリカルロマンスです。

英先生は、私が子どもの頃から活躍されている漫画家さんです。

代表作の「レディ!!」という作品がアニメにもなっていて有名ですね。
複雑な生い立ちの主人公リンが、様々な問題を乗り越えながら乗馬に打ちこむという作品です。

私がご紹介するまでもなく、ご存じの方がたくさんいらっしゃると思います。当時からドラマチックな作品を描かれていたんですね。

大人になってから英先生がハーレクインのコミックスを描かれていると知って、たくさんの作品を読んでいます。
英先生の作品は絵がきれいで、どの作品も登場人物の個性や魅力がよく描かれているので、大好きな漫画家さんです。

「消えた子爵夫人」は、主人公のレイチェルが結婚したばかりの夫の不実なところを見た直後に事故にあい、失踪してしまったことから始まります。

この結婚自体が、レイチェルの父親が子爵に借金の肩代わりの代償として持ちかけたもので、お互いに話もしたことがないうえに、放蕩者で大人の子爵と、まだ子どもであるレイチェルとの結婚は上手くいくはずもないものでした。

レイチェルは、両親に愛されることがなく、さみしい少女時代を過ごしています。
母親は死んだと聞かされていますが実際は男と駆け落ちしてしまっていて、父親はそんな妻をゆるせず、母親によく似た娘を愛することはありませんでした。

レイチェルは家にとじ込められて外に出ることもなく、話し相手は家政婦と家庭教師の牧師のみという環境で育ちました。

内気な性格で読書を好み自分の部屋に閉じこもって暮らしてきました。
隣に住むハンサムなドミニクを窓から見て物語の王子様のように思って憧れたのも無理ありませんし、父親が決めたとはいえ憧れの男性と結婚出来たことを喜んでいたのかもしれません。

そんなレイチェルに対してドミニクは酷い対応をします。

もともと彼の父親が作った借金返済のため、レイチェルの父親からの提案を受けいれて相手のことも知らずに16歳の少女と結婚してしまうような男性です。
結婚後もレイチェルを知ろうともせず領地のハンプシャーに置いたまま自分はロンドンで愛人と楽しんでいました。
それをロンドンから出てきたレイチェルが見てしまいます。結婚に夢を持った少女が、夫が愛人といるところを見てしまったうえに、夫が「妻の顔さえよく知らないお金目当ての結婚だった」と話すのを聞いてしまい傷つくのは当然のことです。

大人の女性でも耐えられませんよね。このシーンを見て胸が痛みました。

夫を憎むようにになって当然だと思います。

  傷ついたレイチェルはロンドンの屋敷に入れずにいたところを貴婦人の馬車に轢かれ、そのまま貴婦人のところに身を寄せて育てられ、大人の女性になっていきます。
美しく成長したレイチェルは、エミリー・ストーウェンと名乗り謎の未亡人としてドミニクの前に現れます。
エミリーに一目で惹かれるドミニクですが、気持ちを抑えます。
彼は6年間 失踪した妻を探し続けていました。
新婚間もない妻が失踪したため、妻殺しの嫌疑をかけられて、その無実を証明するためです。ドミニクも6年間で、それまでの軽薄な行いに対する制裁を受けていたんですね。

彼の苦悩も伝わってきます。
 
妻を探しているうちにドミニクはレイチェルの生い立ちなどを知り、これまでの自堕落な生活を改めています。
孤児をたくさん引き取ってレイチェルの実家で育てていたり子爵としての努めも果たしています。美しく成長するヒロインもすてきですが、過去の自分を悔い改めて誠実な人間になっていくヒーローもいいですね。

エミリーがレイチェルだと気づいたドミニクは、レイチェルにしばらく夫婦として生活して、そのあと離婚することを提案します。

それにより自分は妻殺しの汚名を返上し、レイチェルは離婚して自由になる、お互いにとって良い結末を迎えるためです。

しかし、ふたりは一緒に過ごすうちにますます惹かれあい、愛し合うようになり、ハッピーエンドとなります。

 私がこの作品で好きなところは、冴えない子どもで魅力のない妻だと思われていたレイチェルが美しいだけでなく、自分の意見をはっきりと言える魅力的な女性となって現れ、立派な子爵になったドミニクと再会して惹かれ合うところです。

お互いの反省や成長により、以前よりも素敵な人間になり、お互いを認め合って幸せを掴むというところが素敵だなと思いました。
傲慢なヒーローも多いですが、過去を悔い改めヒロイン一筋になるヒーロー、とてもいいですね。
 
 この作品には、スピンオフがあります。

「悩める伯爵(全2巻)」という作品で、同じく英先生がコミカライズされています。
「消えた子爵夫人」にも出てくるレベッカとレイン伯爵が主人公です。
スピンオフは、別の作品のヒーローとヒロインのその後や同じ登場人物が出てきて楽しいですね。
特に同じ漫画家さんが描かれている方が私は好きです。同じ世界観で描かれていなかったり、登場人物の雰囲気が変わってしまったりでがっかりしてしまうこともあるからです。
(もちろん違う漫画家さんが描かれているスピンオフも素敵なものがたくさんあるので、すべてにがっかりするわけではありません。)

 英先生には、他にもスピンオフのシリーズを描かれています。
「独身男に乾杯!」という独身主義の三兄弟のシリーズや、「麗しき姉妹」というシリーズで、どちらもおすすめです。

 また、原作者のアン・アシュリーという作家さんの作品は、他にもたくさんコミカライズされています。
私が特に好きな作品は「子爵に片思い」という、さちみりほ先生画家描かれた作品です。
最近読んだのですが、とてもよかったので機会があれば、ご紹介したいなと思っています。

【これから読む方へ】

「消えた子爵夫人」は、ヒーローがお金目当てで、よく知りもしないヒロインと結婚し、結婚後も愛人との生活を楽しんでいるという最低な男性がヒーローのお話です。

ヒロインは、夫が愛人といるのを見て失望して失踪し、6年後に謎の美女として夫の前に現れるというドキドキするような展開のヒストリカルロマンスです。

子どもっぽくて魅力がないと思われていたヒロインが美しく魅力的な女性に成長して現れ、ヒーローが自分の妻とは気づかず惹かれていき、翻弄される様子は見ていてスカッとしました。

ヒーローも6年間で改心し、思いやりのある魅力的な男性になっていていてよかったです。
 
冴えない女の子が美しく生まれ変わりヒーローと恋に落ちる…。
ハーレクインにはよくあるストーリーであり、多くの女性に好まれるストーリーですね。

ヒーローとヒロインが危険な目にあい、ヒーローがヒロインを助け出すというハラハラするようなシーンもあって、とても面白かったです。
また、全2巻なので、読み応えがありました。
ヒストリカルロマンスはストーリーが長めなので、全2巻の方が個人的にはいいなと思います。

ドラマチックな展開やロマンチックなストーリーがお好みの方には特におすすめです。

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