著者:名香智子「マダム・ジョーカー」を読んだネタバレ感想・口コミ評判
まず、この作品の特徴をかんたんにご紹介します。
💡伝えたいポイント💡
- 美貌・財産・子ども・・・とすべてを持った未亡人のヒロインのお話しです。
- ヒロインの蘭子さんはゴージャスで自由奔放な女性で、個性的なキャラクターたちと周りで起こった問題を解決していきます。
- 2019年10月時点で23巻まで発行されていて、今も続いている大人気シリーズです。
編集部レポート
さらさ
ジャンル:コミック – 女性コミック
掲載誌・レーベル:双葉社・JOURコミックス
シリーズ情報: 23巻(2019年9月時点)
アニメ化・ドラマ化・ 映画化:無し
評価・あらすじ
美貌・財産、かわいい子どもたち、、すべてをもった未亡人の月光寺蘭子さん。
財閥夫人であり母であり恋多き女でもある蘭子さんは、だれもが羨むゴージャスなマダムです。
セレブな日々の生活の中で、彼女が行く先々で 望む・望まないに関わらず次々と事件に巻き込まれていきますが、周りを巻き込みながらも解決していくパワフルな姿は爽快です。
ゴージャスな設定ですが、毎回のテーマにはボスママ・ギャンブル依存・男親の育児等の身近なテーマが描かれていることも多く、違ったテーマでのストーリー展開を楽しむことが出来ます。
【主な登場人物・キャラクターについて】
さらさ
月光寺蘭子
このお話のヒロイン。
月光寺財閥の奥様。
財産・美貌・かわいい子供たち すべてを持った未亡人。
ゴージャスに自由を謳歌する傍若無人なマダム。一見、自分のことしか考えていないように見えますが、家族や他人のためにスカッとするような行動を起こします。
月光寺十蘭(じゅらん)
蘭子の息子。少し気が弱く優しい高校生(1巻当時)。
世間知らずな面もあるが、破天荒な母 蘭子さんとは違い、常識と良識を持つ。
月光寺蘭奈(らんな)
蘭子の娘、十蘭の妹。
現実的で普通の感覚も持つ お嬢様。
中学生だが、料理が上手で家庭的な一面もある。
兄の十蘭よりしっかり者だが、勉強は少し苦手。
月光寺斎(いつき)
蘭子の亡き夫 凜也の腹違いの弟。
十蘭と蘭なの叔父でふたりをとても可愛がっている。
月光寺財閥のトップとして敏腕なビジネスマンであり、カタブツの独身。
蘭子さんとは水と油のように見えるが、、、
利根川笙太
蘭子さんの年下の恋人。
若くてハンサムで穏やかな性格。
【感想】
マダム・ジョーカーは、名香智子先生が描かれた作品で、2010年9月に最新刊である23巻が出ました。
最新刊の発行が不定期なので、1巻が出版されたのは15年以上前になります。
莫大な財産、美貌、可愛い子どもたち と欲しいものはすべて持っていて、何不自由ない自由な生活を送っている蘭子さんは、若くして夫を亡くした未亡人ですが、若い恋人もいて毎日楽しく暮らしています。
ある日、娘 蘭奈の誕生日をレストランで息子の十蘭、亡き夫の弟である義弟の斎、蘭奈のピアノ教師 真由美と祝おうと計画しました。
そこで、真由美の恋人の話になり、真由美の様子がおかしいことに蘭奈が気づきます。
聞けば、高校の同級生であった恋人の稲本が浮気をしているようだといいます。
稲本は最近売れて来た作家で、売れない時期から真由美が支えてきたけれど、売れっ子になってからは若いアイドルと付き合っているらしく冷たくなってきたというのです。
稲本の浮気を許せないと怒る蘭奈と 十蘭とは逆に、「誰を好きになろうと恋愛は自由。
真由美先生も新しい恋人を作ったら?」と笑う蘭子さんは、家族からややヒンシュクを買ってしまいます。
子どもたちの前でも母親である前に恋多き女そのものですね。
特に義弟の斎さんは、辛辣で蘭子さんが兄の遺産で新しい恋人に貢いでいることを 不満に思っている様子です。
どうやら真面目でカタブツな斎と自由奔放な蘭子さんは合わないようです。
誕生会から日は過ぎて、蘭奈のピアノレッスンの日に真由美先生が現れません。
心配で真由美のマンションを蘭子、蘭奈、蘭子のボーイフレンドで訪れると、真由美は死んでいました。
事故なのか自殺なのか殺人なのか分からない状況ではありますが、どちらにせよ、誕生会の日に真由美を自宅に泊めていれば、真由美は死ななかったかもしれない、、、後悔する蘭奈のために蘭子は、犯人を捜そうとします。
蘭子さんは真由美のマンションで見かけた恋人の稲本が怪しいと疑い調査して、彼を懲らしめる作戦を決行します。
復讐の方法が庶民にはないゴージャスでスケールの大きい作戦で、スカッとしました。
普通で考えるとありえない設定ではありますが、読んでいるとすっきりしますし、楽しめました。
蘭子さんに振り回される十蘭や斎さんがかわいいですね。
この作品は、女性のキャラクターの方がより個性的で強いようで、振り回される男性陣がたくさん出てくるのでそれも楽しみのひとつです。
マダム・ジョーカーの1巻当時は、十蘭は高校生、蘭奈は中学生ですが、ストーリーが進むにつれて大学生・社会人へと成長していき、蘭子さんも再婚して、もう一人子どもを産みます。
十蘭や蘭奈の恋愛も描かれていたり、次々と巻き込まれていくトラブルを解決しながら成長してく姿や家族愛が描かれているので、毎回楽しみに読んでいます。
最新刊である24巻では、十蘭も蘭奈も大人になっていて結婚しています。
蘭子さんは1巻当時より、少しキャラクターが変わってきています。
自由奔放で少し傲慢なところもあった蘭子さんですが、ママ友が出来たり、
詐欺に会ったり色々な経験で庶民にも馴染んできたせいか、
だんだん天然キャラでかわいらしく常識的になってきている蘭子さんですが、
それは蘭子さんが成長したということでしょう(笑)。
【これから読む方へ】
さらさ
すでに孫までいる蘭子さんですが、相変わらず若く美しく気ままなところが最大の魅力ですね。
このシリーズの楽しみは、ゴージャスな設定と個性豊かなキャラクターです。
私のお気に入りは、斎さんの母であり蘭子さんの姑である蔦さんです。
元は芸者の江戸っ子なので、きっぷが良くてあっさりしているところが見ていてスカッとします。
それと、蘭子さんの高校の同級生でありライバルの藤原さんも好きですね。お嬢様育ちで世間知らずでわがままですが、
打算的なところと素直なところが混在していてかわいいなと思ってしまいます。
これからも楽しいキャラクターが増えていくといいなと思います。
名香先生は、マダム・ジョーカー以外にも「シャルトル公爵」シリーズが人気ですね。こちらはフランス貴族のお話ですが、
やはりゴージャスで美しくて魅力的なキャラクターがいっぱいです。ヒロインのヴィスタリアが自由奔放という点はマダム・ジョーカーと共通点ですね。
興味がある方は、Reader Storeでも試し読みができますので、ぜひお試しください。
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みんなの感想・口コミ・評判1件
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