31番目のお妃様.作画:七輝 翼.原作:桃巴少女コミックを読んだネタバレ感想・口コミ評判
まず、この作品の特徴をかんたんにご紹介します。
💡伝えたいポイント💡
- ヒロインのフェリアは、王国の僻地の領主の妹で、兄から31番目の王妃になれたと言われます。
- 王国では王妃は31人おり、1日から31日まで日替わりで王が訪れますが、31番目の王妃は最下位なため誰もなりたがらないので頼まれたとのこと。
- 後宮にやって来たフェリアは女官や他のお妃達の嫌がらせを上手くかわしながら3ヶ月先の31日が来るまで逞しく楽しく暮らしていきます。
編集部レポート
さらさ
ジャンル: 女性コミック
掲載誌・レーベル:KADOKAWA B’s-LOG COMICS
シリーズ情報: 2巻(2021年時点)
アニメ化:なし
ドラマ化:なし
映画化:なし
評価・あらすじ
ヒロインのフェリアは、ダナン王国の僻地の領主の妹で、王様の31番目のお妃様候補として召し上げられます。
お城にやってきたフェリアは、迎えた女官長に嫌がらせをされ、食事なしで、ベッドと埃しかない邸を与えられました。
女官長の嫌がらせにも負けず、31番邸の庭で野菜や薬草を育て、窯を作ってパンを焼き、護衛の騎士たちと逞しく過ごしていきます。
王様には1番から31番までのお妃様候補がいて、15日なら15番目のお妃様候補にと日替りでお妃候補者たちと交流していきます。
31日は3ヶ月に1回しかない貧乏くじのお妃なので、フェリアは3ヶ月先まで王様に会えません。
やっと31日になり、王様に会えると思いましたが、女官長の妨害により会えませんでした。夕方急に31番邸にマクロン王が訪問したためフェリアは頬にすすを付けたまま、普段着でマクロン王を出迎えます。
そのためフェリアを見たマクロン王は彼女を侍女と間違えます。
フェリアは自分がお妃候補だとは名乗らず、激務で疲れている様子のマクロン王を、温かい食事と薬草茶でもてなします。
食事の後、マクロン王はそのまま朝まで眠ってしまい、翌朝、朝食でマクロン王をもてなすフェリアを見て、
彼女が31番目のお妃だと気づきます。
マクロン王は、フェリアのさりげない気遣いと人柄を気に入り、フェリアもマクロン王に好意を抱くのでしたが、
ふたりが会えるのは3ヶ月先なのでした。
【主な登場人物・キャラクターについて】
さらさ
フェリア
このお話のヒロイン。ダナン王国の辺境地にあるカロディナ領の領主の妹。22歳。早くに両親を亡くしたため家を切り盛りしてきた。畑で野菜をそだてて芋煮を作って人に振る舞う誰にでも分け隔てなく親切にできる働き者の女性。
マクロン
このお話のヒーロー。ダナン王国の国王。国王としても部下からの信頼も暑く国民思いな国王。お妃選びにうんざりしている。
ビンズ
ダナン王国の騎士隊長。マクロン王に助言や忠告ができる数少ない存在。フェリアがお妃に相応しいと考え、フェリアに好意を寄せるマクロン王の気持ちを汲み取ってきょうりする。
リカッロ
フェリアの長兄。カロディナ領の領主。早くに両親を亡くしたためフェリアの親代わりとして育ててきた。
辺境地のため素朴で逞しく便りになる 豪快な人物。
ガロン
フェリアの次兄。リカッロより、やや柔和で優しい。リカッロ同様 早くの両親を亡くしたフェリアを可愛がっている。
【感想】
ダナン王国の僻地にあるカロディナ領の領主の妹フェリアは、ある日領主の兄に「国王のお妃様に選ばれた」と言われます。
王妃といっても3ヶ月に1度の31日にしか王のお越しがない、誰もなりたがらない『貧乏くじ』のお妃様候補に。
王国の決まりで王様は31人のお妃候補と日替りで交流して、その中から正式なお妃を選ぶしきたりだか、31番目のお妃が
見つからないため王様のお妃選びが進められず困っていたところ隣の領主からリカッロが頼まれたとのこと。
最下位のお妃候補がお妃に選ばれるはずがないので1年間のお勤めだから楽しんでくればいいと兄たちに言われて後宮に
行くことになります。
お妃になることに興味がないフェリアでしたが、兄のリカッロに馬車ではなく牛車に乗せられ、ドレスではなく平民服で
後宮入りして、31番目のお妃の邸宅へ案内されます。
後宮の入り口から一番遠い邸です。木造の家に広い庭を見てフェリアは気に入ります。
ところが、迎えた女官長に「侍女はいらない。自分のことはなんでも自分で出来るから」と言ったのをきっかけに食事無し、
部屋にあるのはベッドと埃だけとお妃とは思えない待遇で嫌がらせを受けます。初めての場所にひとりでやって来て、
「なんでもひとりでできる」と言いきるヒロインは、かなり勝ち気な自立した女性のようですね。ひとごとながら少し心配になりました(笑)。
しかし、めげること無くと邸の庭に畑を作り野菜と薬草を育て、荷物に紛れ込んでいた兄の夜営箱を使ってに自炊を始めます。
フェリアに仕えることになったビンズ隊長や騎士達はお妃らしくないフェリアに戸惑いを見せながらも飾らない人柄に惹かれていきます。
毎日 騎士達と畑を耕して食事を作って一緒に食事をするのが日課になりますが、徐々に他のお妃候補達に仕えている騎士達も
フェリアの邸に集うようになります。
他の我が儘なお妃候補たちの対応に疲れた騎士達はフェリアの邸宅の農機具小屋で体を休め、
フェリアの作った芋煮や薬草茶で疲れを癒すようになります。お妃というよりは、面倒見の良い姉御って感じですね。
フェリアの作る芋煮が美味しそうで東北地方の芋煮会を連想して楽しそうだな~と思いました。
畑を耕して、食事を作って、服まで縫う。逆境にも負けず逞しく過ごすフェリアですが、とうとう31日になり、
マクロン王と会える日が来ます。しかし、またしても女官長の嫌がらせで朝の交流時間に会えず、マクロン王は急遽夜に
仕事を終えてからフェリアの邸に訪れます。ビンズ隊長は湯あみと着替えをして準備をするよう促しますが、
フェリアはこのままで良いと言います。
頬に煤をつけて普段着のままマクロン王を出迎えて、フェリアは侍女と間違えられますが、訂正せず、
激務で疲れている様子のマクロン王を、温かい食事と薬草茶でもてなしま。
食事の後、マクロン王はそのまま朝まで眠ってしまいます。
翌朝、朝食でマクロン王をもてなすフェリアを見て、彼女が31番目のお妃だと気づきます。そして彼女の心の細やかな気遣いと人柄に好感を持ちます。
マクロン王はフェリアに興味を持ち、逆に他の妃が起こす妃同士のイザコザにうんざりします。もともとこのお妃選びに
乗り気でないため義務的に妃のもとを訪れていたので日々機嫌が悪くなっていきます。また、マクロン王がフェリアの邸に
泊まったことが広がり、フェリアはお妃同士の争いに巻き込まれます。特に身分の高い令嬢からの嫌がらせが続きますが、
フェリアにはあまり効きません。ミミズの入った箱を贈られても畑の土に良いミミズを見て喜び「素敵な贈りもの」と言い、
嫌味も言い返してしまいます。深窓の令嬢とは違って逞しさがありますね。マクロン王とは初めての対面からお互いに好意を持ち、マクロン王はそれを隠そうともしません。身分の低いフェリアを正妃にしようという強い意思は感じますが、
ちょっと気が早いかな~と感じました。もう少しフェリアに惹かれた描写やエピソードがほしいなと思いました。
フェリアも純粋で素朴な田舎娘というよりは、お妃として認められるための策略やしたたかな面もあるなと感じました。
フェリアのお妃への道は順調ですが、王国内で恐ろしい伝染病が流行りだします。病に効くという薬草は季節外れで手に入りません。
栽培している領地も限られていて備蓄も足りません。栽培しているのはフェリアの兄の領地カロディナです。フェリアはすぐに兄リカッロに相談します。
そして薬草はフェリアが邸の畑でも育てていました。しかも毎日作って騎士達にも振る舞っていた芋煮は病の予防効果もあるとのこと。
フェリアは市中に出て芋煮を作り市民に振る舞います。マクロン王や騎士達や他のお妃候補たちの協力もあり無事に伝染病は収束し最後は大団円となります。
これから読む人へ
さらさ
気が強くて自立心のある、しっかり者のヒロインがお好きな方にオススメです。
ヒロインに守ってあげたくなるようなか弱さや儚さを求める方には合っていないかもしれません。
この「31番目のお妃様」は、『小説家になろう』発の小説が原作です。最近、この『なろう』発の原作マンガにはまってまして、いろいろ読んでいます。
すでにご紹介した「虫かぶり姫」や「わたしの幸せな結婚」もそうです。
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