「ねことじいちゃん」著者:ねこまき少女コミックを読んだネタバレ感想・口コミ評判

2020/06/03(更新日)

まず、この作品の特徴をかんたんにご紹介します。


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編集部レポート

さらさ

まず、この【ねことじいちゃん】の特徴をかんたんにご紹介します。
ねことじいちゃん
著者: ねこまき
ジャンル:コミック – 女性コミック
掲載誌・レーベル:KADOKAWA
シリーズ情報: 6巻(2020年時点)
アニメ化:なし
ドラマ化:なし
映画化:(2019年公開)
総合評価
(4.0)


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映画化について

立川志の輔さん主演で映画化されました。共演には柴咲コウ、柄本佑、田中裕子、小林薫と豪華キャストですね。

評価・あらすじ

元小学校教師の大吉じいちゃんは定年退職後に妻を亡くして、ねこのタマさんと二人暮らし。
生まれ育った島での生活と住人とねこたちとの ゆっくり流れる日々の生活を描いた作品です。

【主な登場人物・キャラクターについて】

さらさ

では、主要人物のご紹介します。

大吉さん(じいちゃん) 

75歳。元小学校教師で温厚な性格。町の人たちには未だに先生と呼ばれている。
2年前に妻に先立たれて、ねことふたり暮らし。自分で釣った魚を調理したり、
家事全般をひとりでこなし、日々の生活を楽しんでいる。

巌さん

元漁師。じいちゃんの隣の家に住む幼なじみ。漁師を引退してからも船着き場でよく釣りをしている。
一見怖そうだけれど優しい。釣った魚をじいちゃんに届けてくれたり、じいちゃんの手料理を一緒に食べたりする。

タマさん

10歳。オス。じいちゃんの飼い猫。じいちゃんとふたり暮らし。気ままに自由を楽しんでいる。

さとし

郵便配達員。郵便配達しながらお年寄りたちと話をしたり、買い物の荷物を運んだりしてくれる心優しい青年。
自分のバイクの上で寝てしまったねこが起きるのを待っていたりする。

【感想】

 「ねことじいちゃん」は、島でリタイア後の元小学校教師(大吉じいちゃん)が、飼い猫のタマさんとふたりで暮らす様子と
島の住人やねこたちとの何気ない日常が描かれた作品です。
じいちゃんは、ひとり暮らしの老人ですが、家事をひとりでこなし、亡くなった妻の手料理や思い出を思い返しながら
移りゆく季節ごとの行事や食事を楽しんでいます。老人のひとり暮らしと聞くと、孤独で寂しいと思うかもしれませんが、
日々穏やかにのんびりと楽しんでいる様子が描かれていて、ほっこりします。島には子どもの頃から一緒に育ってきた同級生や
ご近所さん、教え子たちがたくさんいます。たまに、もめごとが起こることもありますが、それぞれの事情や思いも
ていねいに描かれていて、お互い助け合っていく様子が微笑ましく思います。子どももおじいちゃんも同じだなぁと思います。

 この作品の素敵なところは、登場人物に悪人はいないところです。もちろん善人ばかりと言う訳ではありませんし、
もめ事や登場人物の悪い面も描かれています。でも、ひとりひとりの心情がていねいに描かれていますし、
気持ちがよく伝わって来ます。
 島での穏やかな暮らしの中でも時々、いろんな事件が起こります。
私が特に印象に残っているのは、日用品を購入していたお店のご主人が息子と一緒に暮らすため島から出ていってしまうお話しです。
昔なじみの人が島から減ってしまうだけでなく、お買い物するお店が無くなってしまうのです。じいさんは船に乗って、
お買い物に行くことになります。ご近所さんにお買い物を頼まれて、ひとりで運びきれない量になりますが、
お買い物したスーパーにはかつての教え子がいて、帰りの船の乗り場まで車で送ってくれます。これからも送るよと言ってくれます。
船に荷物を積み込んで、船が島に着く頃には船着場にはお買い物を頼んだご近所さんたちが待っています。
島での暮らしの不便さと人の優しさが伝わってきて、ほのぼのしますね。しかし、今の日本では同じようなことが
あちこちで起こっていて、大変なことも多いんだろうなと考えさせられます。でも、じいさんと島の仲間たちは助け合いながら
自分たちのペースで生きていく逞しさも感じて、人の温かさを感じます。こんな暮らしもいいなと思ってしまいました。

 他にも好きなエピソードがたくさんあるのですが、中でも島の喫茶店にマスターの孫娘 美智子が喫茶店で働き始めるお話があります。
島の住人が若くてかわいい美智子の美味しい料理を楽しみます。他にも島の診療所にやってきた若いお医者さん「若先生」の奮闘など、
見どころがいっぱいです。
 島の診療所にやってきた研修医 若田は、住人に「若先生」と呼ばれて親しまれています。都会育ちですが、仕事熱心で、
島のお年寄りの健康のために奮闘します。病院嫌いなおばあちゃんに往診したり、島の人たちと馴染もうとしたり、
島の子どもたち釣りをしたり。頑固なお年寄りに治療しようと奮闘する姿は好感が持てて、「頑張れ」と応援したくなります。
子どもの頃からずっと一緒に生きてきた島の人たちの中に溶け込むの大変さを明るくほのぼのと描かれているのが素敵です。
 
 この作品の大きな見どころは、もちろんのねこの可愛らしさです。じいちゃんの飼いねこであるタマさんはもちろん、
ねこの仲間たちが集うシーンはねこ好きにはたまりませんね。釣ってきた魚をおねだりしたり、散歩中に寄り道したり、
表情豊で人間と会話する様子は、「くすっ」お笑ってしまいうくらい上手く描かれています。ねこが、ひなたぼっこや
昼寝をしている姿は特にかわいらしくて、自然と「ふふふっ」と笑みがこぼれてきます。
 もうひとつの魅力は、四季折々の島の風景です。作者のねこまきさんのマンガは初めて読んだのですが、写実的ではないのですが、
何ともいえない味があって素敵です。港の風景や階段が多い街並み、季節の花、季節のお料理など、どれもとても素敵です。
ねこ好きの方には特にオススメしたい作品のひとつです。

最後に伝えたいこと

さらさ

 「ねことじいちゃん」は、妻に先立たれた「じいちゃん」とネコの「タマさん」の暮らしをほのぼのと描かれています。
いつもは、じいちゃんの視点で描かれていますが、時々 ネコのタマさん視点になります。じいちゃんの亡くなった奥さんも
回想シーンで出てきます。タマさんと亡くなったじいちゃんの妻との会話の回想シーンはじ~んときます。
じいちゃんと奥さんの会話もほのぼのしていて心が温まります。
 お年寄りたちの島での生活やかわいいねこたちとのおだやかな暮らしに癒されます。かわいいねこたちと四季折々の島の風景が素敵です。
 ねこ好きな方、癒されたい方、何気ない日常を描いた作品が好きな方にオススメです。


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さらさ

子育て中のパンダ大好き主婦です。ハーレクインコミックと出会ってから10年くらいになります。 日常にはないゴージャスなシュチエーションやヒストリカルが好きですっかりハマっています。 忙しい毎日を送る中で、ハーレクインを読んでストレス解消しています。 可愛いか弱いヒロインよりも、不器用ながらも努力して自分の道を切り拓いて生きていくたくましいヒロインのストーリーが好きです。 好きな作品は、「気高き約束」「セラフィーナ」「罪深きワルツ」などです。