「この男は人生最大の過ちです」著者:九瀬しき少女コミックを読んだネタバレ感想・口コミ評判
まず、この作品の特徴をかんたんにご紹介します。
💡伝えたいポイント💡
- ヒロインは愛犬を亡くした製薬会社に勤めるヒロインで、偶然 同じ会社の社長と知り合います。
- 顔・頭・社会的地位とパーフェクトなヒーローがドМで変態です。
- 初めは変態社長に強烈な拒否反応を示すヒロインとただのドМではない社長の関係が少しずつ変わっていきます。
編集部レポート
さらさ
ジャンル:コミック – 女性コミック
掲載誌・レーベル:ソルマーレ編集部 恋するソワレ
シリーズ情報: 4巻(2020年2月時点)
アニメ化:なし
ドラマ化:2020年1月~3月に朝日放送にて公開
映画化:無し
テレビドラマ化や再放送について
2020年1月から速水もこみち主演でドラマ化されています。正統派のイケメンである速水さんがドМの変態社長を演じて好評となっています。
評価・あらすじ
愛犬を亡くし、バーでヤケ酒を飲みながら大泣きして騒いでいると、隣の男性から「その悪そうな頭を治す薬でも飲んで死ぬまで大人しくしてください」と言われた報復に彼の足をひっかけ転ばせた挙句「わざとでーす」と言ってやった唯。
しかし、翌日 彼が自分が勤めている社長だと知ります。しかも、自分を探している様子で、、、クビを覚悟した唯でしたが、なんと社長が言った言葉は、「僕を奴隷にしてください」。ワケが分からない唯ですが、どうやら社長は唯に一目ぼれしたと言います。
最悪な出会いなのになぜ??なぜなら社長はドМだったからです。
【主な登場人物・キャラクターについて】
さらさ
佐藤 唯
この作品のヒロイン。
20代の製薬会社に勤めるOL。
性格は一見 冷静で現実が見えているタイプだけれど切れると激しいところもある。
長年一緒にいた愛犬が病死してしまい喪失感を抱えながら暮らしている。
その寂しさからバーでやけ酒していたところ 社長の天城と出会う。
天城 恭一
唯が勤めている製薬会社 天城製薬の社長兼 天才的な研究者。
顔・頭脳・社会的地位・研究者としての成功と
すべてが揃った人間のように見えるが、有能すぎるため周りが自分に従うのが当たり前の傲慢な人間になっており人と分かり合えることが無いと思っていたが、自分を叱った唯に好意を持つ。ただし、性格がドМで変態なので唯には気味悪がられている。
名取 蒼
天城の秘書。
優秀だが女の子のいるお店でお酒を飲むのがなによりも好きで、それ中心に生きているように見える。天城の接待について行って女の子のいる店に行きたいが、唯のせいで行けないと不満をもっているが、天城には唯を手に入れるための芝居を命じられたりこき使われている
藍田 航之郎
天城の友人で天才外科医。イケメンだが、ぶっきらぼうで一見怖そうだが、話してみると優しいところがある。
唯とも犬を介して話す機会が増えていき、徐々に距離が近くなっている。
【感想】
この作品は、製薬会社で働くヒロイン唯が、偶然 イケメンで有能な社長の天城と出会い、天城から猛烈なアプローチを受けるという
一見、女性マンガにはよくあるストーリーのようですが、違うのは ヒーローである社長の天城がドМで変態というところです。
ヒーローがドМって、ありえない設定でしかもストーカー的な行動も多いのでかなり驚きました。しかし、読み進めていくうちに
すっかりハマってしまいました。セリフや行動のひとつひとつが「くすっ」と笑ってしまい、次の展開が気になる作品です。
主人公の佐藤 唯は、長年一緒に過ごしてきた愛犬のショコラを病気で亡くしてしまいます。その喪失感からバーでやけ酒を飲んで
「ウチの製薬会社ってすごいんだよ。だけど、どの薬も効かなかった。何やってるんだよ研究員。使えね~。生き返る薬を開発してくれよ」
と叫んでいると隣に座っていた男性に「そんなもの無理に決まってるでしょう。それより過剰摂取すればすぐに
その犬に会える薬ならある」「それが嫌ならその悪そうな頭を治す薬でも飲んで死ぬまで大人しくしていてください」と
言われてしまいます。
腹が立った唯は、その男性が立ち上がったところ 足を引っかけて転ばせたうえ、「あ、ごめ~ん。わざとで~す」と言い捨てて
立ち去ります。
翌日、唯が会社で「やりすぎたなぁ」と反省しているところ 周囲が慌ただしくザワついているのに気づきます。社長がフロアに
来てると聞こえたけど、社長は新薬の研究までしている多忙な人。顔も知らないので覗いてみるとそこにいるのは、
昨夜 自分が転ばせた男でしたす。テンパっていると社長が自分を探していると分かります。真っ青になって隠れようとしますが、
見つかってしまい社長室に呼び出されます。
クビになるかとビクビクしながら社長室に行き、昨夜のことを謝ると社長から言われた言葉は、「僕を奴隷にしてください」と
いう衝撃的なセリフ。しかも社長は跪いています。「今までの人生であんな扱いをされたことがないから、
あの瞬間恋に落ちました」淡々と語る様子は冗談なのか本気なのか分かりません。唯が引き気味でいると
「お金ならいくらでもお支払いします」と天城が言い出し、唯はキレてしまします。その様子を見てうっとりした表情の天城。
今までにないタイプ しかも変態の域に達っしているヒーローの様子に、つい笑ってしまいます。
その後も天城は唯のそばにストーカーのように現れては唯を困らせ続けます。上司にコーヒーを入れて嫌味を言われているときに
「そんな大層な身分ですか?」と詰め寄ったり、薬の開発の研究員一堂に「大切な愛犬を救えず申し訳ありませんでした」と
頭を下げさせたり、常識の範囲を大きく上回っており、困り果てた唯は、天城に「ひとつ命令です。今後一切私に近づかないで
ください」と言います。意外にもそれに従う天城は唯につきまとうのをやめます。
平穏な生活を取り戻した唯でしたが、クリスマスイブの夜に家の前で勝手に唯を待ちつづけ、警察に通報される天城を仕方なく
助けます。その後も合コンと称して利用されかけたり、体調が悪くなったところに現れては助けられ、距離が縮まっていきます。
しかし、天城という男は人の心や行動を顧みない天然かと思えるような振る舞いで唯を混乱させていきますが、実は裏で部下を
使った作戦だったり、策士なところがあって食えない男です。目的のために手段を選ばない変質的なストーカーというところでしょうか。
本来なら、女性マンガのヒーローにあるまじき行動ですが、美形のせいか とぼけたところがあるせいか憎めません。
ストーリーが進むにつれて、天城の友人である美人教授の女三島や天才外科医の藍田(しかもイケメン)など、登場人物の増えてきて
どんどん盛り上がって行きます。まだ完結していないので、続きが気になるところですね。
最後に伝えたいこと
さらさ
車のトランクに乗り込んだり、唯を車で送り届けた天城の友人 藍田に嫉妬して、車の上から顔を出したり、
屋根にぶら下がっていたり、、次は何をするのかなと楽しみになってきます。変質的な言動を繰り返しているのに
可愛い表情だったりイケメンだったりするそのギャップとそれに冷静にツッコんで睨み返す唯とは良いコンビです。
正統派のヒーローをお好みの方には合わないかもしれませんが、私はこういうのもアリだなと楽しんでいます。
作者の九瀬しき先生の作品は初めて読んだのですが、絵柄がきれいで特に人物の表情がいいなと思いました。
他にもいくつかの作品があるようなので、読んでみたいなと思っています。
電子書籍の良さを教えてください
✌🐻
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