「ワカコ酒」著者:新久千映 少女コミックを読んだネタバレ感想・口コミ評判
まず、この作品の特徴をかんたんにご紹介します。
💡伝えたいポイント💡
- ヒロインのワカコがひとりでお酒を飲むお話です。
- 季節やワカコの状況に合わせたお酒と料理をワカコがチョイスします。
- 1話が短いストーリーですが、読むとほっこりします。
編集部レポート
さらさ
ジャンル:女性マンガ ゼノンコミックス
シリーズ情報: 14巻(2020年時点)
アニメ化:なし
ドラマ化:(2015年4月~Season1が放送開始
2020年4月~Season5 放送中の)
映画化:無し
テレビ東京ドラマ化や再放送について
ドラマ化 テレビ東京でドラマ化され現在SEASON5まで続く人気ドラマななっています。主演は武田梨奈さんです。
このドラマの放送時間帯は「夜食テロ」という言葉が流行った大人気ドラマ「孤独のグルメ」と同じ深夜枠で放送されています。
評価・あらすじ
OLのワカコは仕事を終えた1日の終わりにお酒とおつまみを楽しむというだけのストーリーですが、
ほっこりと癒される作品です。
【主な登場人物・キャラクターについて】
さらさ
村崎ワカコ
26歳の OL。酒呑みの舌を持つ。お酒が大好きで、仕事の帰りにひとりで飲みに行く。
お酒が好きだが、泥酔したり二日酔いになるほど飲むわけではなく、料理とともに楽しんでいる。
三村(みむら)さん
あだ名は「みぃさん」。ワカコと同じ会社で働く同僚。明るい性格の女性。美容研究に余念がない。
ほっしい
ワカコの同僚の女性。
※このストーリーの登場人物は、ワカコとワカコが訪れるお店の人だけのことが多く、ストーリーはワカコの頭のなかで考えていることがほとんどです。
【感想】
「ワカコ酒」は、主人公のワカコが仕事の帰りやお休みの日にひとりで ふらりと立ち寄るお店でお料理とお酒を楽しむという、
シンプルなストーリーになっています。登場人物も少なく、毎回違うお店に行くので人との交流もあまりありませんし、
登場人物との関係に変化が起こったり、何か事件が起きて解決するとか、ワカコのシンペンで変化があったり、
成長があるというようなストーリーの展開はありません。ただただワカコがお酒と料理を楽しむ。それだけです。
それだけですが、季節に合わせた食材を選んだり、お酒の種類や飲む方法を選んだり、食べ方を変えてみたり、
お店を探してみたりと1日の終わりに疲れを癒して楽しんでいるワカコの姿にほっこりしますし、「美味しそうだな。
私も次にやってみようかな」と思ったりします。
いわゆるグルメマンガとは少し違って、作り方や料理のうんちくが出てくるわけでもないですし、珍しい食材とか
調理法が紹介されているでもありません。ただただお酒を楽しむワカコが描かれています。でも、それが良いのです。
お料理を口に運んで、お酒を飲む。その時の「ぷしゅ~」という表現も可愛くて、「分かる~!」と思いつつ、
今日も1日お疲れさまと声をかけたくなります。
ワカコはひとりで飲むのを好みます。誰かとワイワイ騒いでとか会話を楽しみながらではなく、ひたすらお酒と
お料理に集中します。飲んでいる最中に誰かからお誘いのメールが来ても断ります。そんなときワカコが心のなかでの呟きは
「今夜の予定は自分とデート」です。ワカコは一見大人しそうで、我が強いタイプにも自立心が強いようにも見えませんが、
周りに流されることなく自分を持っていてひとりの時間を楽しむことが出きる女性です。一昔前に おひとりさまという言葉が
流行りましたが、「ひとりでも何でも出来る私。ひとりでも楽しめる私」を気取るわけではなく、人と関わることを
拒絶しているわけでもない 自然体で気負いがないところがいいなと思いました。
私が「ワカコ酒」が好きな理由は、お料理とお酒が美味しそうで楽しめて、読むとほっこりとして癒されるということが1番ですが、
他に、作品が1話10ページ弱くらいの短編なのと、何巻から読んでもストーリーが分からないとか言うことが起こらないという
ところがあります。自分のペースで好きなだけ読んで楽しめるんですね。「ストーリーの次が気になる」ということがない代わりに
気軽に楽しめるところが良いですね。
いつもはひとり酒を楽しむワカコですが、人とコミュニケーションが取れないわけでも友だちがいないわけでもありません。
女子会もします。たこ焼きパーティーをしたときの揚げたこ焼き等、家で楽しめるアイデアもあります。
次に好きなところは、毎回と言っていいほど名言が出てくるところです。
印象に残ったものをあげてみますと、
「焼き鮭には冷や(日本酒)が合う。日本酒と鮭の皮はこたえられん。ぷしゅー。」
「酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに今宵も居場所を求めてさすらう女一人旅」
「かき揚げって天ぷらのなかではジャンキー(?)な方で、だからビールに合うのだ」
「かにみそ 分量のわりには殺人的にさけが進む強敵」
「とろけるチーズってふつうより2倍嬉しくてけしからん」
たくさんありますね。
誰でもどこでも楽しめる食材とお酒の組み合わせと、料理に対する感想に共感して、「あ~私もやってみよう!」
「明日の夜は◯◯にしよう!」と考えるのが楽しくなります。
私が特に好きな回は、53夜の「おでん」屋台でのおでん、3や夜の「だし巻きたまご」!9夜の「ポテトサラダ」、
205夜の「鉄火巻」などなど たくさんあります。やっぱり自分の好物は気になりますし、食べ方や感想に「そうそう!」と共感します。
新久先生の絵は、良い意味でゆる~いところが魅力です。繊細な絵柄や写実的な絵柄の作家さんも好きですが、
新久先生が描くワカコの顔は、目だけでも表情が豊かでかわいらしいし、ストレス解消とか疲れたときに読むマンガとしては
最適なので大好きです。
これから読む人へ
さらさ
テーマとしては男性向きというか、男性マンガに多いテーマのように思いますが、ゆっくり ほっこりと雰囲気で、
女性でも男性でも楽しめる作品になっています。
お酒を飲むのが好きな人もそうでない人にもおススメの作品です。
ドロドロした人間関係とか、ややこしい相関図もないのでストレス(!?)なく、ただただ楽しんで読めます。
マンガを読んでからドラマを見ても、ドラマを見てからマンガを読んでも いいと思います。
電子書籍の良さを教えてください
✌🐻
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